生産者氏名 | 向島 和詞(かずと) |
生年月日 | 昭和60年9月30日 |
農園名 | 葉っピイ向島園 |
生産地 | 静岡県 |
趣味 | お茶作り、人生を楽しむこと |
家族構成 | 祖父母、母、妻、子供1人(男の子) |
資格 | 青年農業士(平成21年認定) ※詳細はこちら |
圃場面積 | 8ha |
従業員数 | 5人 |
栽培内容 | 有機農業 |
上記栽培内容開始年月日 | 昭和57年 |
JAS認定機関名 | JONA |
JAS認定番号 | JH1110428PR |
■取り扱い商品 |
上煎茶(深蒸し茶) 煎茶(深蒸し茶) 玄米茶 茎茶 粉茶 香棒ほうじ茶 ほうじ茶 玄米入りほうじ茶 三年番茶(ほうじ茶) 番茶 煎茶ティーバック 赤ちゃん用番茶ティーバック 赤ちゃん用緑茶ティーバック 和風ハーブティー 水出しティーバック 番茶紅茶 粉末茶 SAKURA(静7132)【浅蒸し茶】 |
■ 品種 |
藪北・狭山香・駿河早生・やえほ・静7132・在来・くら沢など |
■ 収穫時期 |
毎年4月~11月 |
■ 農薬の使用は? |
使用してません。 |
■ 現在使用している堆肥や肥料について詳しく教えて下さい。 |
有機肥料にも遺伝子組み換え植物の搾り粕(かす)もある中、当園では、そういった粗悪なものは一切使用せず、全て遺伝子組み換えではない植物の絞り粕(かす)を使用しています。その他、植物には絶対必要な苦土やミネラル分を作り出すために、鉱石や草を焼いて灰にしてます。 そして、それらをバランスよく肥料設計を行い、計画的に施肥しています。 ※苦土:植物の葉緑素を形成するもの。 |
■ 虫や動物の対策はどうしていますか? |
人を育てるのは人であるように、お茶を育てるのもまた、お茶であると思います。 よって、お茶の酵素(向島園オリジナル酵素)を作り、その溶液を散布してあげます。そうすると、お茶は活性化します。 虫の防除は、剪定技術によって刈り落とし対策をします。 |
■ お茶づくりの「こだわり」、「苦労」などがあれば教えて下さい。 |
バトンタッチなしで父が亡くなったので、直接教わったことは紐の結び方くらいなものです。後は、父が残した茶園が教えてくれました。 独自の開発をすることはなく、全ては自然が教えてくれました。 |
■ 現在出荷されているお茶は、何年ものの茶畑のお茶ですか? |
最長40年 |
■ 茶畑は、年数を重ねるごとに良い品質のものができるのですか? |
通常の考え方では、若い木は、味と香りが瑞々しく、旨いといわれています。 年数を重ねた木ほど、味に深みやマイルドさが残ります。 |
■ 他社のお茶との違いを教えて下さい。 |
栽培方法は、お茶の木にできるだけストレスを掛けず、伸び伸びと成長してもらえるように努めています。 密植をしなかったり、無理な剪定をしないようにしています。 収穫は春、夏、秋の3回です。 収穫の時期・精度が次のお茶の芽吹きに変わってくるので、最大で5年先を想像しながら刈り取っています。 その様な管理をしているため、他の茶園よりも免疫力が高く、虫に強いです。 お茶の品種は、藪北・狭山香・駿河早生・やえほ・静7132・在来・くら沢などです。 特殊な香りのする品種や古代品種も扱っています。(静7132や在来など) |
■ 非常に個性的なパッケージを使用されていますが、作成される時の「コンセプト」や「こだわり」などはありますか? |
僕は、農家が歌って踊れる農家でないといけないと思っています。 農家のことを別名「百姓」ともいいますが、百の姓が出来なければいけないのです。 その為、パッケージでも当園のメッセージが伝わるように考えて作っています。 お客様に分かり易いようにです。 |
■ 葉っピイ向島園のお茶自慢!! |
【味覚と風味】 当園のお茶の特徴は、お茶本来の生旨みと甘さ、マイルドさが秀逸です。すっきりとした茶葉の香りが心の安らぎがをもたらしてくれます。 無農薬のお茶は、安全だけど美味しくないという声をよく聞きます。いくつか理由があります。 多くの有機農家は有機農業をすることがゴールという考え方で、美味しさへの追求に至っていないのが1つです。 美味しいお茶にはまず、元葉が大切です。 そこには、向島園の特殊な栽培方法により素晴らしい茶葉が出来上がります。 そして、次は加工です。 毎時の処理量を落とし、大量生産せずに丁寧に加工しています。 当園では、安心・安全はもちろんですが、美味しくなければお茶への冒涜だという思いがあります。私たちは、日夜美味しいお茶づくりに生命を注いでいます。 【おいしいお茶の淹れ方】
新茶の時期の若芽を、ちょいと摘まんで天ぷらに・・。 これがまた美味しい。 柔らかい若芽がカリッと揚がり、ほんのりとした苦味がたまりません。 天つゆで食べるよりも、シンプルにお塩をつけて食べるのがオススメです。 ご飯のおかずもいいけど、ビールのつまみに最高の一品。 機会がありましたら、是非ご賞味ください。 【お茶はミネラルの宝庫】 緑茶に含まれる成分は主に『カテキン・テアニン・ビタミン各種・カフェイン』など。 みなさんご存知の通り、多くの有効成分を含んでいます。さらに『カルシウム・リン鉄・カリウム・マグネシウム・亜鉛・ビタミンA・ビタミンB1・B2』など、日常の食事ではなかなかバランスよく摂取しにくいミネラルもたくさん含んでいます。 ところが、これらの成分はお湯になかなか溶け出せません。茶葉に残ってしまうのです。 そこで、オススメなのが粉末茶。そのまま水やお湯に溶かして飲むだけで、全ての栄養分を取り入れることが出来ます。飲み方も様々。お子様には牛乳に溶かして抹茶オレ。お父さんには焼酎割で。楽しみ方たくさんの総合栄養食です。 【ダイエットに効果あり!!】 中温(60~70℃)で抽出されるお茶の成分、カテキン(渋み)。 1日500ml飲用する事で体脂肪・内臓脂肪が燃焼され、3ヶ月飲用すると、血液 中のコレステロール・中性脂肪が10%下がる(カテキン効果)。特に朝・昼・晩の食前に飲用すると吸収力がよく、さらに効果が絶大。 お茶を毎日飲むだけで、激しい運動も食事制限もなく痩せられるなんて、もしかした ら最高のダイエット飲料かも・・・。 |
■ 業やお茶づくりを始めた理由とその魅力は? |
先代が生あるもの全てとの共存を目指し、完全有機栽培に取り組みました。 有機栽培を志すきっかけになったのは、先代園主が植物との共存を謳い、その思いを「仕立て」という明確な形にしたのが魅力的でした。 人間に安全で、環境に良いという安易な考えだけではなかったのです。 植物と人間が共存し、折り合いの付いた関係性を持つ。 口で言う人はたくさんいますが、実際に形に見える栽培方法で実行していたのが魅力的でした。 本物の農業を目の当たりにしました。 それが私の就農した理由です。 |
■ あなたの農業に対する理念は? |
“生”あるものとの共存。 それが私のお茶づくりの理念です。 |
■ 今後、新たに取組む予定の品目 |
ただひたすらに「茶の道」を極めます。 深い生命の味わいがする究極のお茶を追い求めます。 向島園特有の「一本仕立て栽培」を... 確立させて見せます。 |
■ 茶園の維持することの苦労や気に掛けていること |
農業物を生産する過程で人間が手を掛けて、好影響を与えられる作業なんてものは、本当にごくわずかです。 植物は人間がいなくても育ちます。 だから、できるだけ植物に負担を掛けず、ありのままに生きてもらえるように心を傾けています。 その中で、剪定であれば数年先の“茶木”をイメージして、最良の剪定を心掛けています。 だから、肥料や土づくりには、遺伝子組み換えの植物粕などを使わずに、生命力のあるものを使用しています。 |
■ スタッフにいつも話している事は? |
全員が園主の気持ちを持ち、栽培・加工・販売を一貫して行うことを常に考えることを意識させています。 そして、究極の完全有機栽培茶をつくることが当園での全員の目的になるようにしています。 |
■ 今後あはなたの目標は何ですか? |
人間は動物です。 ご飯を食べなければ生きていけません。 また、その食料を作り出す自然と農家が存在しなければいけません。 そんな食育が現代日本では不毛なため、本来の動物としての人間の生き方が出来ず、無いものねだりになり、心の病気が蔓延し苦しんでしまいます。 問題の根本はすべて『心』です。 人の『心』は、生きるための食育で元気を取り戻し、幸せになれます。 その「食育」は現場の農家が適正で、最良です。 そう。そうです。 それが、私たちの仕事です!! 私たちが農業を行いながら、メッセージを発信して行きたい。 将来、幼稚園や保育園レベルから「食育」を取り入れた施設経営を行いたいと思います。 とても未来が楽しみです。 |